日本語のテクニカルライティングでは、操作と操作結果を別の文章にして分かり
やすくするという手法があります。
例えば、次のような書き方です。
1. [環境設定]ボタンをクリックします。
[環境設定]ダイアログが開きます。
これに対し、Microsoft Manual of Style Third Edition では、次のような記述が
あります。
つまり、「操作結果の説明は避けること。説明する必要がある場合は、操作と一緒に
書くこと。」ということになります。これに従うと、上記は以下のようになります。
1. Click Preferences.
「[環境設定]ダイアログが開きます。」は、実際に操作してみれば分かることなので、
書かないことになります。物事を丁寧に説明することを好む日本人にとっては、
抵抗があるかもしれません。
「[環境設定]ダイアログが開きます。」をMicrosoft Manual of Styleに従って
入れるとしたら、どう書くのでしょうか。以下のようになります。
1. Click Preferences to open the Preferences dialog box.
日本語テクニカルライティングと英語テクニカルライティングでは、
このように対立するような考え方があったりします。
一文一文翻訳していると、対象言語のテクニカルライティング手法に
そぐわない文章ができてしまういい例です。
やすくするという手法があります。
例えば、次のような書き方です。
1. [環境設定]ボタンをクリックします。
[環境設定]ダイアログが開きます。
これに対し、Microsoft Manual of Style Third Edition では、次のような記述が
あります。
Avoid explicit descriptions of system responses. If necessary to orient the reader, include the response in the step or the one immediately following.
つまり、「操作結果の説明は避けること。説明する必要がある場合は、操作と一緒に
書くこと。」ということになります。これに従うと、上記は以下のようになります。
1. Click Preferences.
「[環境設定]ダイアログが開きます。」は、実際に操作してみれば分かることなので、
書かないことになります。物事を丁寧に説明することを好む日本人にとっては、
抵抗があるかもしれません。
「[環境設定]ダイアログが開きます。」をMicrosoft Manual of Styleに従って
入れるとしたら、どう書くのでしょうか。以下のようになります。
1. Click Preferences to open the Preferences dialog box.
日本語テクニカルライティングと英語テクニカルライティングでは、
このように対立するような考え方があったりします。
一文一文翻訳していると、対象言語のテクニカルライティング手法に
そぐわない文章ができてしまういい例です。
またお邪魔します。
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1. [環境設定]ボタンをクリックします。
[環境設定]ダイアログが開きます。
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確かに、このように書かれているマニュアルをよく見かけます。
しかし、この和文は、マニュアル文体としては非常に不適切なものです。
英文と見比べればわかります。
つまり、英文では「動作」と「結果」が別表現で明確です。
それに対し、和文では文末が同表現になっているため、どっちが「動作」でどっちが「結果」なのか不明確で、わかる人にしかわかりません。
「そんな事は良く考えればわかるだろう」というのは、作り手・書き手の驕りです。
わからないから人はマニュアルを読むのであって、読むと混乱して余計にわからなくなるマニュアルでは無意味です。
個人的にはこうするべきと考えます。
<改善例>----------------------------------
1. [環境設定]ボタンをクリックしてください。
[環境設定]ダイアログが開きます。
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お邪魔しました。
Hirosukeさん、
コメントをありがとうございます。
ここで紹介した例は、和文の書き方の一例です。
この例ではプレーンテキストなので、分かりづらかったと思いますが、
通常、以下のように書体や文字サイズなどで区別することが多いようです。
1. [環境設定]ボタンをクリックします。
[環境設定]ダイアログが開きます。
Hirosukeさんのお考えはよく分かりますが、エレクトロニクス・家電・IT関係では「ください。」を使った書き方は少ないと思います。機械関係はそうなのでしょうか。
なぜ少ないかということですが、操作説明で「ください」が何度も続くと違和感がある上に流れが悪くなるということと、日本人としてはお客さんに命令形で書くのは抵抗があるというようなことではないでしょうか。
和文では、もう一つ能動態と受動態を使い分けて、1文にまとめる書き方も見られますね。
1. [環境設定]ボタンをクリックすると、[環境設定]ダイアログが表示されます。
この場合も「~をすると、~になりますよ。」という間接的な表現で、英語で言う「instructions」(操作指示)とはちょっと違いますよね。やはり、日本人としてはお客さんに指示を出すような書き方は抵抗があるのではないかと思います。と言うよりも、そのような書き方が自然なのでしょう。
和文ライティングについては、あまり詳しくないので、和文ライターさんからのコメントをいただければありがたいです。適切な翻訳をするために、和文のテクニカルライティングの勉強もしてはいるのですが、私自身仕事として和文を書くことは少ないので、見えていないことが多くあるのではないかと思います。
こんばんは。
書体や文字サイズなどで区別されていれば、読者は視覚的に意味の違いを認識するので、「ください」を使わずにすみますね。
機械系は「ください」よりも、むしろ、「~する」の繰り返しです。
ところが、ウチの取説の可笑しいのは、注意・危険などの枠囲み部分が急に「~してください」文体になること。
「コピーしてお客様にお渡しください」という頁では、「ください」「ください」「ください」「ください」」「ください」「ください」「ください」・・・・の連続攻撃!
こんなの渡されたお客さんは、きっと馬鹿にされた気分だろうと想像してますが、これが「定型」なので変えられません。なんとも下らない定型です。
ウチの取説、恥ずかしくて同業者には見せられません。