社長の考え事: 2009年3月アーカイブ

今年に入ってから受注状況が著しく悪化している。前期の同時期の売り上げと比較すると1/4ぐらいになっている。過去15年間何度か不況と呼ばれる時期があったが、幸い弊社の受注状況にはあまり影響がなかった。しかし、今回の不況は違う。お得意様も相当大変そうだ。一時帰休を実施しているところも多い。

弊社もいよいよ社員を一時帰休せざるを得なくなった。4月は、社員に長期間一時帰休してもらうことにした。国からの中小企業緊急雇用安定助成金は本当にありがたい。この制度のおかげで、今年の夏ぐらいまでは、なんとかリストラをしなくて済むであろう。せっかくここまで築きあげてきた社内のチーム体制での翻訳環境が白紙に戻ってしまうのはなんとしても避けたい。

この状況に関しての社員の理解も大変ありがたい。弊社の給与体系は、成果報酬の割合が多いため、このように仕事がない状況になると、社員の給与は伸びない。経験を積んできた社員がもっと条件のよい職に転職してしまってもおかしくない状況であるが、会社の受注状況が回復しないかどうかをできるだけ様子を見てくれそうである。また、心を打たれたのは、「社長としては、私が早く去った方がよいですか。」ととてもオープンに聞いてくれたところだ。これは、私が会社をどうしたいのかということを問いかけているということになる。

苦しい状況から開放されたいという気持ちがないと言ったらうそになる。リストラを実施し、昔のようにフリーランス形態に戻れば、様々な心配事から開放されるからだ。自分の家族だけの生活を成り立てていくぐらいの売り上げならば、なんとか確保できるであろう。

ただし、安易な道を選ぶのは間違いだ。弊社で展開しているチームによる翻訳環境は、個人個人の翻訳能力やライティング能力を効率よく向上させることができる。お客様に最高の品質の翻訳を提供するためにも不可欠である。英語を母国語とする社員から学んでいることは計りきれないし、チームで仕事をすることは、人と人とのコミュニケーションを養い、人格をも磨いてくれる。このすばらしい仕事環境を放棄することは、自分の成長にブレーキをかけてしまうことになる。

どうにかこの難局を切り抜けたい。